名演から学ぶ、ジャズアドリブ研究

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"You'd Be So Nice To Como Home To" by Art Pepper (2)

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まず冒頭の3小節はEmの循環進行になっています(0:13~0:18)。|Em7(Ⅰm7)→C#Φ7(ⅥΦ7)|F#Φ7(ⅡΦ7)→B7(Ⅴ7)|Em7(Ⅰm7)という形ですが、1小節3,4拍目のⅥΦ7はなしで、トニックマイナーのEm7を続けることも多いです。

 

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1小節目はEメロディックマイナー、2,3小節目はEマイナーペンタトニックスケールによるブルージーな節回しです。Emにとってのブルーノートに当たる減5度B♭の音が印象的で、ここはコード進行はあまり意識せずに吹いているようです。

 

次はメジャーのⅡⅤフレーズです。(0:41~0:43)

 

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16分音符のかなり早いパッセージです。特にG7はかなり自由に吹いているようですが、2拍目表のD#から3拍目の頭のBまではEmM7のコードトーンが見出せます(E,G,B,D#)。

 

もう一つメジャーのⅡⅤフレーズを見てみましょう。(1:02~1:06)

 

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Dm7の2拍目Fと半音下の4拍目Eがアクセントになっています。

 

G7のフレーズはメジャーへのドミナント上で、D#という増5度(=短6度)というオルタードテンションを使用して緊張感を高めているのが特徴です。

 

最後にもう一度マイナーの循環進行のフレーズです。(1:08~1:12)

 

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1拍目からEm7の1度E、短3度G、完全5度B、メロディックマイナー的な長7度D#、そして3拍目の表が9thF#とここまではコード分解的アプローチ、その後はEマイナースケール的なアプローチです。