名演から学ぶ、ジャズアドリブ研究

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"Summertime" by Chet Baker

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今日はジョージ・ガーシュイン作の有名なスタンダード「サマータイム」を取り上げます。

  

おそらく世界で一番有名な夏の歌かもしれませんね。黒人の母親がわが子に聞かせる子守唄、ということは知らなくても、この曲の背後にある憂鬱の影は容易に感じ取れるでしょう。

 

私がこの曲を始めて聞いた時も、誰の歌や演奏かも忘れましたが、これは形式こそ違えどブルースだと思いました。

 

ビリー・ホリディからジャニスまで多くの名唱・名演を生んだこの曲は歌詞もコード進行も特別に難解ではありませんが、やはりこの曲に込められた意味に思いを巡らして演奏に臨みたいものです。

 

今回はチェット・ベイカーによる「サマータイム」を分析したいと思います。 

 

 

 

keyはDm。トランペットはB♭keyの移調楽器ですが、動画の譜面は実音での採譜です。

 

最初に1:32~1:35のフレーズを見てみましょう。

 

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滑らかに上昇と下降を繰り返すラインです。Gm7|B♭7の2小節はGドリアンスケールをほぼなぞった形ですが、Gm7の最後の音FからEΦ7の2拍目表のC#まで、一気に下降していきます。またEΦ7にコードが変わると、頭にルート音のEが来るようにしてコード感を出しているのもポイント。

 

EΦ7|A7(♭9)のⅡⅤはおそらくA7一発と考え、EΦ7でのC#、E、G、AはA7の長3度、完全5度、短7度、トニックと一致します。

 

 

次のフレーズは(1:41~1:45)

 

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Dmペンタトニックによるフレーズ。G7にとっては最初のAの音が9thテンションになります。これもDm7一発という解釈だと思われます。

 

 

最後のフレーズは(2:17~2:22)

 

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ここでもDmペンタトニックを基盤にした音使いだと推測できます。A7におけるA♭の音は、Dmペンタにおける♭5の音ですね。

 

この「サマータイム」は部分転調のみで大きな転調はありません。DmとFMという同主調を行き来するという点では「枯葉」と同じです。

 

このチェット・ベイカーの演奏のように、まずはペンタトニックを中心に据え、経過音等を入れて発展させていけばいいかと思います。 

 

 

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