名演から学ぶ、ジャズアドリブ研究

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音楽理論講座(10)~三和音、ではなく四和音~

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ダイアトニックコードの話を続けましょう。

 

前回お話した三つの音を重ねたダイアトニックコードを三和(トライアド)と呼びます。

 

このトライアドはコードの中で最も基本的かつ最小の単位で、聞いた感じもシンプルで飾り気のない雰囲気ですね。

 

カントリーやフォーク、ブルース等のルーツミュージック、もしくはそれらに根差したストレートなロックンロールは、このトライアドコードで作られています。

 

フォークギターの教則本を読むと、最初の方に出てくるコードってCとかG、そして初心者の壁であるバレーコードのFですよね?あれは結局Cメジャーのダイアトニックコードで、その3つさえ覚えれば簡単な曲なら弾き語りできるからです。

 

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実際フォークやカントリーはこのC、F、Gの3コードで出来ている曲も多いですしね(カントリーの名曲「ジャンバラヤ」は何とCとGの2コードしかでてきません!)

 

トライアドを構成する3つの音はルート音から5度の音までですが、さらにその上の音を重ねたものが四和音というもので、ジャズではこちらが基本です。5度の音より上ですから、加える音は6度か7度になります。

 

四和音は二種類あり、トライアドに6度を付加したものをシックスコード、7度を付加したものをセブンスコードといいます。Cメジャーの四和音を見てみると

 

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コード表記は少し複雑になりますが、1度から7度までメジャーかマイナーかというコードの基本的な響きは変わっていません。

 

四和音では7という数字は短7度(マイナーセブンス)を意味します。長7度(メジャーセブンス)を付加する時はM7をコード名にくっつけます。

      

                     CM7・・・Cのトライアド+長7度

       G7・・・Gのトライアド+短7度

      Em7・・・Emのトライアド+短7度

 

メジャーダイアトニックコードには存在しないノンダイアトニックコードの中に〇mM7というコードがあります。これは

      

      〇mM7・・・〇mのトライアド+長7度

 

ということですね。そしてコード表記上の6は常に長6度を意味します。

 

       C6・・・Cのトライアド+長6度

 

あと理論上は存在しますが、コードの性質上あまり使われないものとしてDm6(Ⅱm6)というものがありますが、これは

 

       Dm6・・・Dmのトライアド+長6度

 

ということです。コード表記において短6度は異名同音の増5度(#5=augument)と表記されるため、6=長6度と覚えておけばいいでしょう。

 

Cメジャーダイアトニックコードの中のⅦ度は、トライアドならBdim(ディミニッシュ)というコードがあります。表記上はB゜とも書かれたりしますが、あまり実用的ではないので今は無視しましょう^^

 

セブンスコードではBm7(♭5)という変わったコードになります。〇マイナーセブンフラットファイブ、と読むのですが長ったらしいので(笑)〇ハーフディミニッシュと呼ぶことが多く、〇Φ7という串団子みたいな記号で表したりもします。

 

この四和音、特にセブンスコードはジャズの世界における公用語のようなものです。ジャズミュージシャンの会話の中で、Cメジャーキーの1度とか3度マイナーとかいう言葉が出たら、それはほとんど自動的にCM7でありEm7という意味です。CとかEmとかいうトライアドを指すわけではないのです。

 

そのためこの四和音を、実際に音を出して覚えていくことが大切です。12のキー全てのダイアトニックコードを少しずつ覚えていきましょう。

 

ジャズスタンダードの中でも例えば、有名な「枯葉」などは転調せずに一つのキーだけで出来ています。マイナーの曲なのでこれをAマイナーのキーに設定すれば、並行調の関係でAマイナー=CメジャーですからほとんどCメジャーダイアトニックコードしか出てきません。

 

つまり「ドレミファソラシド」だけでアドリブも可能です。それを今度は別のキーに設定してコードも書き換えてみる、そしてテーマメロディやアドリブの練習、というように一つのキーだけでできた曲を題材にして、12のキーのダイアトニックコードを制覇していきましょう。