名演から学ぶ、ジャズアドリブ研究

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"All Of Me" コードとスケール分析

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ヴォーカル、インスト共に定番のスタンダード。個人的にこの曲は2014年に亡くなったジャズシンガー、ジミー・スコットがまだリトル・ジミー・スコットとして活動していた50年代のライブ録音「live in New Orleans」(1951)の1曲目に収録されているテイクが印象に残っています。

 

言葉の区切りやメロディを大きく変えた大胆な解釈で、この曲の一般的なヴァージョンとはかなり趣が異なります。このアルバムは高校の時に彼のライブを見た後、会場で購入した作品ですが、ジャズがまだ生活に中に根付いていた古き良き時代の雰囲気を味わえます。おすすめですよ。

 

 

             

 

曲の分析に入りましょう。この曲はⅤ7以外のドミナントセブンスコードが多用され、スケール選択に悩まされます。ドミナントスケールの知識とその活かし方が問われる曲ですね。Cメジャーの32小節ABAC形式。

 

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1~8小節目は

 

Ⅲ7というノンダイアトニックコード。これは様々な解釈があるでしょうね。私の解釈では、この3小節から8小節はDマイナーキーに転調しています。そしてE7はDマイナーのドミナントであるA7へのダブルドミナントという構造になっています。

 

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マイナーでのドミナントは基本オルタードテンション系のスケールを使います。

 

続いて9~16小節目は

 

まず15、16小節のDm7|G7というのがあり、13,14小節目のD7がこのG7へのダブルドミナント。D7をⅡⅤ分割したⅡが11,12小節のAm7。このAm7を仮のトニックとして、そのドミナントが9,10小節のE7。

 

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AマイナーはCメジャーの並行調ですので実質Cメジャー1本です。

 

最後のCパート25~32小節は

 

26小節のFm7(Ⅳm)がポイントです。これは同主短調のCマイナーから借りてきた借用和音というものです。

 

 

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この借用和音の使い方として、上記の25~27小節のようにSD→SDm→Tという風にドミナントの代わりに使う事があります。これは声部進行でみると、FM7のコードトーンである長3度A音がFmになると短3度A♭になり、トニック代理に進んでEm7の短3度G音へ半音進行(クリシェ)するので綺麗に繋がります。

 

ここで使うスケールとしてはFドリアンかFメロディックマイナーが妥当でしょうね。

 

 

この曲のアドリブフレーズの具体例はこちらを参考にしてみてください。

 http://loopin.hatenablog.com/entry/2016/06/17/120420