”Moritat" ~コードとスケール分析~



クルト・ワイル作の著名なスタンダード「モリタート」(マック・ザ・ナイフ)のコード進行と、使用可能なアヴェイラブルスケールを分析してみます。

B♭M7 | 〃 | Cm7 | F7 |

Cm7 | F7 | B♭M7 |AΦ7 D7|

Gm7 | 〃 | Cm7 | F7 |

Cm7 | F7 | B♭M7 | 〃 |

B♭メジャーキーのほぼダイアトニックコードだけでできた曲です。まずB♭メジャーのダイアトニックを確認します。

・B♭M7(ⅠM7)・・・トニック(T)

・Cm7(Ⅱm7)・・・サブドミナント代理(SD)

・Dm7(Ⅲm7)・・・トニック代理(T)

・E♭M7(ⅣM7)・・・サブドミナント(SD)

・F7(Ⅴ7)・・・ドミナント(D)

・Gm7(Ⅵm7)・・・トニック代理(T)

・AΦ7(ⅦΦ7)・・・ドミナント代理(D)

1~7小節目を見るとB♭M7(ⅠM7)が2回続きますが、同じコードが2小節続くと変化に乏しいので、〃の部分はトニック代理のⅥm7、もしくは次のCm7(Ⅱm7)へ向かうセカンダリードミナントのG7(♭9)に変えることも多いですね。

これをG7(♭9)に変えることにより次のCm7へコードがなめらかに繋がるわけです。

B♭M7|〃|Cm7|F7|

B♭M7|Gm7| Cm7 | F7  |

or

B♭M7|G7(♭9)| Cm7 | F7  |

このセカンダリードミナント上で使用するスケールとして、GオルタードドミナントやGhmp5などがあります。

ほかにもⅠのB♭とⅡのCの間にある半音BをルートにしたBdimにすることもできます。これをP.D(パッシング・ディミニッシュ)といい、構成音はG7(♭9)と順番を変えただけで一緒。これもよく使う進行ですね。

B♭M7|Bdim|Cm7|F7

F7(Ⅴ7)の部分は様々なドミナントスケールを使って見ましょう。直前のCm7(Ⅱm7)は無視してF7コードのみと捉えることも可能です。

8小節目のD7はGm7(Ⅵm7)へのセカンダリードミナント。ここも2小節目と同じくマイナーへ向かうドミナントなのでオルタード系のスケールを使います。

10小節目の2回目のGm7はC7に変えることが多いようです。Gm7|C7はFメジャーのⅡⅤで、Cm7|F7はB♭メジャーのⅡⅤで、違うキー同士の同型反復になります。

基本的にB♭メジャースケールで弾き切ることもできますが、時折挟まれるセカンダリードミナントコードにいかに対応するかがポイントですね。

アドリブのフレーズ例はこちらをご参考下さい

http://loopin.hatenablog.com/entry/2016/05/29/163647



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