Bye Bye Blackbird ~コードとスケール分析~



ジャズはある程度コード進行に起伏があった方が却って演奏しやすいものです。それに対してこの「バイ・バイ・ブラックバード」は若干メロディ、コード共に起伏が少なく、間がもたなくなりがちな曲ではありますね。

コード進行を見てみましょう。

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ご覧の通り、ほぼFメジャーダイアトニックで構成された曲で時折セカンダリードミナントが顔を出すといった具合です。

1~16小節までのAメロの部分はアドリブの際コード進行を無視し、FアイオニアンかもしくはFリディアンだけで弾くのもアリかも知れません。転調が無く、ほとんどダイアトニックコードだけで構成された曲というのは、こういうモード的なアプローチが出来ます。

それぞれの小節に設定されたコードに則って演奏するという垂直的(ヴァーティカル)な発想ではなく、小節の垣根を飛び越えて一つの音階を自由に吹く水平的(ホリゾンタル)なアドリブラインが許容される曲なのです。

マイルス・デイビスが5,60年代を通してこの曲を好んで演奏し、自身のクインテットの重要なレパートリーにしたのも、ビバップ的なアップダウンの激しいコード進行とは対極にあるこのコード進行に新たな可能性を見出したからかも知れません。

次にサビの17~24小節です。

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このF7は次のコードに5度進行していません。こういう5度進行しないⅠ7というコードにはリディアン♭7thやミクソリディアンといったナチュラルテンション系のスケールを使います。何より♭9thに当たるG♭や、♭13thであるD♭という音はあまり曲の雰囲気に合わないですしね。

逆にここで意識的にアウトしたフレーズを用い、緊張感を高めるというのももちろんアリです。

AΦ7|D7は次のGm7へ向かうマイナーのⅡⅤ。マイナーへはオルタード系のスケールを使います。

25~32小節ではAm7|D7|という進行があり、全音下がってGm7|C7|という同型反復の形になり、トニックコードのFM7に戻ります。

D7は20小節のD7と同じオルタード系スケールを使えばいいでしょう。

この曲の具体的なアドリブフレーズ などはこちらも参考にしてみて下さい。

http://loopin.hatenablog.com/entry/2016/06/10/144459



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