音楽理論講座(11)~機能和声とは?~



ダイアトニックコード上にはⅠM7からⅦΦ7まで、7つの和音が存在することは述べました。

問題はこれらのコードをどう繋げればいいのか?別にでたらめに並べていけばいいのか?というところですよね。

結論から言えば、コード進行なんて自分の好きなように作ればいいのです。そもそも音楽なんて人にとやかく言われて作るものでもないですしね^^

とはいっても、やはり歴史的に定番の進行はあるものです。そしてその定番というのも、それを聞いた多くの人が心地よく感じる進行だからこそ定着したというのは否定できません。

ではそのコード進行が心地よく感じる理由とは?これはある程度までは理論的に分析することができます。

それはコードというものはそれぞれの役割があり、その働きに沿った進行だからです。逆にその役割を無視したコード進行の曲は多くの人々に受け入れられるものには成りえません(だから音楽的に価値がない、とはもちろん言いません。それはまた別の話です)。

ではそのコードの役割とは?ダイアトニックコード上に存在するコードを大別すると3つに分かれます。

・トニック(Tonic)

最も安定した響きをもつコード

・ドミナント(Dominant)

最も不安定な響きを持つコード

・サブドミナント(Sub Dominant)

トニックとドミナントの中間的なコード

という3つです。Cメジャーダイアトニックで見てみましょう。

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まずT(トニック)ですがこれはⅠのコード、つまり環状線の始発駅のようなもので、ここから始まりここで終わるコードです。

そしてⅢとⅥのコードは、どの音をコードのルート音にしてあるかの違いだけで、Ⅰのコードと構成音がほぼ同じです。全体の響きは変わりませんのでⅠの代理コードとしての役割があります。

この代理和音はⅤのD(ドミナント)、ⅣのSD(サブドミナント)にも存在しますが、ただDの代理であるⅦΦ7だけは代理和音として使われる事はほぼありません。

調性音楽とは、これら3種類のコードが持つ機能によって起承転結を表現していきます。

安定した響きであるTから曲が始まり、少し不安定なSDに移行して別の局面へ展開し、最も不安定なDに変わって緊張感が高まり、それが安定のTに変わってDの不安定感、緊張感は解消されます。

こう書くとなんだか大げさですが^^、この

T(安定)SD(展開) D(緊張)T(安定)SD (展開)→・・・

という進行を繰り返すだけで音楽的に聞こえます。

この中でも特に覚えてほしいのは

D(不安定、緊張)→T(安定、弛緩)

という部分ですね。これこそジャズの最も重要な進行ですから。



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